Kakiemon Sakaida十五代 酒井田 柿右衛門

Profileプロフィール

十五代 酒井田 柿右衛門 / Kakiemon Sakaida

Kakiemon Sakaida 十五代 酒井田 柿右衛門 陶芸家

濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色の素地と、余白を生かした非対称構図という伝統的な柿右衛門様式を継承しつつ、現代的な感性を取り入れた新たな表現を模索しながら制作している。「海彦」に展示されている三点は、その様式が持つ特性を踏まえ、空間の取り方や色の配置に十分に配慮しつつ仕上げられた(作品である)。

Interviewインタビュー

(柿右衛門磁器は)赤絵(色絵)と言われる中国から伝わった技法で、赤と青と緑と黄色、紫の5色を使いながら展開するのが特徴で、最初はやっぱり中国の影響が強く残った焼き物からスタートするんです。段々と20〜30年かけて柿右衛門様式と後に言われる、日本の絵画の要素を取り入れたようなスタイルに変わっていく、その過程で、ヨーロッパの方の好みとかに応えながら、和風に変わっていったんだと思うんです。
江戸時代は花鳥の風景画みたいな雰囲気だったんです。それをお手本として、十二代、十三代の頃に江戸時代の焼き物の技術を復元する形で作ったのが「濁手(にごしで)」です。十二代の頃はまだ花鳥の雰囲気ですけど、十三代から民藝運動が盛んになってきたタイミングで、作家的な焼き物に変わっていくんです。その流れを受け継いで、十三代、十四代、私で十五代まで、3代はそういうスタイルでやっています。
三右衛門のコラボで、一つの作品を3人で作るのは初めてのことなので、非常にうれしく思っております。船の中でゆっくりと見ていただいて、焼き物の成り立ち、歴史みたいなものを感じてもらいながら、三者三様の焼き物の違いを感じていただければ、とてもうれしく思います。

Artworks展示作品

⑵濁手 葡萄文(尺・十二方割)皿
⑷濁手 苺文(尺・十方割)皿
⑼濁手 唐梅文(尺・十角)皿

⑵濁手 葡萄文(尺・十二方割)皿
⑷濁手 苺文(尺・十方割)皿
⑼濁手 唐梅文(尺・十角)皿

常設 工芸
素材・技法
磁器
サイズ
各 W300×H360×D37mm
展示エリア
海彦

<作家より>
柿右衛門磁器の特徴は「濁手(にごしで)素地」と色絵にあります。そのため、必要に応じて色絵という化粧が映えるように素地と絵の具それぞれの配分を調整しております。素地と釉薬は磁石(じせき)をブレンドして乳白色に調整しており、絵の具も素地に合うようにその都度微調整しておりますので、その辺りの調子を感じていただけたらと思います。絵に関しても、線に強弱をつけており、色もグラデーションをつけていますので、その辺りも楽しんでいただけたらと思います。

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