Reiichi Tsuchiya土屋 禮一

Profileプロフィール

土屋 禮一 / Reiichi Tsuchiya

Reiichi Tsuchiya 土屋 禮一 日本画家

1946年岐阜県生まれ。武蔵野美術大学日本画科を卒業後、加藤東一氏に師事。精緻かつ力強い日本画を得意とし、1998年には瑞龍寺本堂の障壁画制作を担当。2005年に第37回日展で文部科学大臣賞、2007年に《軍鶏》で日本芸術院賞を受賞し、2009年には日本芸術院会員に選出。日展副理事長を務め、武蔵野美術大学客員教授、金沢美術工芸大学名誉教授・客員教授として後進の育成にも尽力している。2019年には宮内庁の依頼により、大嘗祭後の大饗の儀に飾られる《主基地方風俗歌屏風》を制作。2025年に秋の叙勲 旭日中綬章 芸術文化功労 を受ける。

Interviewインタビュー

子供の頃は人見知りが激しくて。草むらの中でいつも転がって空を見てた記憶があるのね。空が、小さい時から何か友だちっていうかね。ゲーテは「私たちの体の中にあるものは全て外にあり、外にあるものはみんな自分の中にある」と。僕の心が自分の解釈でものを判断するような。だから(雲が)電車にも見えるし象にも見えるし、雲は果てしなく自分の心の中をさらけ出してくれてるっていうかね。なんか惹かれるんだな。昔から。
ものを見た時に心にくるというのは、やはり自分の長い人生観から繋がってると思うんだ。思い出が多ければ多いほど、ものに対する思いが違ってくると思うんですね。僕の雲に、ただ雲の絵だと思う方も多いと思うけど、(作品がある)階段を上る時にふと小さな時のことを思い出してくれるとか、(船を)降りた人が道を歩いてて「船で見た雲を思い出すわね」なんて言ってくれたら、ありがたいですね。
岡本かの子さん(岡本太郎氏のお母さん)の最晩年の詩で、僕の好きな「年々に わが悲しみは 深くして いよいよ華やぐいのちなりけり」っていう詩があるのね。人生いろんなことがあって、そして「飛鳥Ⅲ」に乗って、海を見て、空を見て、いよいよ華やぐ命なりけり。何か新しい人生がもう一度輝くといいなって。どうぞいい船旅を楽しんでください。期待しております。

Artworks展示作品

飛鳥の空

飛鳥の空

常設 絵画
素材・技法
インクジェットプリント
展示エリア
階段

「雲」をテーマにしたパステル画。一連の作品は、「飛鳥Ⅲ」の各フロアに配置され、異なる時間帯の「雲」を描き分けることで、船内で一日の流れを表現している。前方階段に展示された作品(原画)は、一部の客室に展示されている。

飛鳥の空

飛鳥の空

常設 絵画
素材・技法
紙、パステル
サイズ
W900×H660×D35mm
展示エリア
客室、グランドペントハウス

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