Kazuo Yamagishi山岸 一男
Profileプロフィール

Kazuo Yamagishi 山岸 一男 漆芸家・人間国宝「沈金」
1954年石川県生まれ。1973年石川県立輪島実業高校木材工芸科卒業後、沈金師福光丈次郎氏に師事。1976年輪島漆芸技術研修所沈金科卒業。同年第23回日本伝統工芸展初入選。2005年第52回日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞。2010年第57回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞受賞。2012年紫綬褒章受章。2016年第63回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞。2017年横浜伊勢山皇大神宮参集殿御柱制作奉仕。2018年重要無形文化財「沈金」保持者(人間国宝)に認定された。2025年春の叙勲 旭日小綬章 文化財保護功労を受章。
Interviewインタビュー
日本の漆を使って海外にアピールできるチャンスかと思うと、これはやらなきゃなと。昔は海洋国家日本といったわけですから、漆をかざして海外に打って出る、これはまさに日本の文化を輸出するということですから。意義が大きいなと。
次の世代に漆とはこうだということを伝えなきゃいけませんし、残さなきゃいけない。(同じく監修の)室瀬(和美)先生も私もこういう立場になると、それが役目としてありますので、言わなきゃいけないことはあるし、伝えなきゃいけないこともあると。これを言葉以上に、ものが喋ってくれたらいいなと思っていますけれども(笑)。
松田権六先生という漆の神様と言われた方から、とにかく正倉院を見に行けと言われまして、私は20歳の時から毎年通っているんです。陳列されたものの奥にあるというか、にじみ出てくるようなものまで読み取れたらいいなと思うんです。そういうふうにものを見るようになると、自分のものを作る時にも、ただきれいだという言葉ではない、そのものからにじみ出る何かがないと、そう思っています。だから、漆の色があせないように、金も不変という言葉の通りいつまでも潤いがある、そういう漆芸品が今回できたらいいなと、それは思っています。
Artworks展示作品

海游
- 素材・技法
- 螺鈿、蒟醤(きんま)、蒔絵、沈金
- 展示エリア
- 海彦
原画・監修は室瀬和美氏、沈金技術指導に山岸一男氏を迎えて制作された。
大海原のうねりを乗り越え、静かな港に入る船から見る波を表現。左手から大きな波の渦を表し、徐々に右手に向けて穏やかな波に移っていく情景を構成した。加飾表現は公益社団法人日本工芸会に所属する若手正会員が制作にあたり、それぞれの地域、技法を用いて制作を分担して仕上げた。
