Hiroshi Senju千住 博
Profileプロフィール

Hiroshi Senju 千住 博 日本画家
1958年 東京都生まれ。1982年 東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業。1984年 同大学院博士課程修了。ニューヨーク在住。崇高で巨大なスケールの滝や崖の作品で世界的に知られる。抽象表現主義に根ざしたミニマルな表現と日本古来の絵画技法を組み合わせた作品を制作している。日本芸術院会員。2007年から2013年まで京都造形芸術大学学長を務め、現在は京都芸術大学教授、東京国立博物館アンバサダー、池坊文化芸術財団評議員、学校法人立命館顧問、康耀堂美術館館長、ヴァン・クリーフ&アーペル芸術学校(レコール)マスターズコミッティー委員、公益財団法人徳川ミュージアム相談役等を務めている。
Interviewインタビュー
最初に滝を見た時に、まるで風景の中に穴が開いているのかと、何か神の秘密が漏れ出してると思ったんですね。それをやっぱり描きたい。私が衝撃を受けたことの正体は何だろうと。結局、そこは「時間」が漏れ出してるんだと思ったんですね。
最初ウォーターフォールを描いてる時は時間の流れ、空間の広がりに意識がありましたから、他のものは排除したい。モノトーンでいこうと。しかし、コロナ禍で世の中が停滞しているような状況が続いた時に、かつて滝の内側から世界を見た時のことを思い出したんです。滝の内側から世界を見ると、水が動いているから、例えば花とか空とかが形を持たないで、色だけがボワボワっと見えてくる。その印象を絵にしようと思ったんです。
今世界中で紛争とかいろいろな出来事がある中で、世界は多様性に満ちている。そして色彩に満ちている。つまり、これは光に満ちているということ。それをメッセージとして全世界の人に向かって発信するのがアーティストの役割に違いないと私は考えました。
船の中で楽しむべきことは、「時間に対する豊かさ」だと思うんですね。あとは、平和な感覚。世界の中でそんな恵まれてる国って、今やとても少ないかもしれないですね。そういう幸せを感じていただくことが、とても大切だと思います。
Artworks展示作品

Waterfall on Colors
- 素材・技法
- フレスコジグレー
- サイズ
- W4860×H1940×D30mm
- 展示エリア
- ギャラリーカフェ
これまで滝の背景を黒などのモノトーンで表現してきた「ウォーターフォール・シリーズ」。2021年から制作が始まった「Waterfall on Colors」の背景は、カラフルな色彩に満ちている。それは、滝を眺める視点の違いによるものだ。前者は正面から滝を眺めた構図であり、モノトーン色は落水の背後の崖を表現したものだった。後者では、作家が滝の内側から落水越しに外の景色を眺めた構図が採られ、外の世界の明るさや多様性を表現している。物事は見方を変えることで、別の世界が見えてくることを示唆しているかのようである。

壁面ガラスアート
- 素材・技法
- ミクストメディア
- サイズ
- W4860×H1940×D30mm
- 展示エリア
- アルマーレ


